読書記録『やまなし』

こんばんは、ねこめです。第十二回目は宮沢賢治の『やまなし』です。

小さい頃、絵本などで読んだことがある人も多いのではないでしょうか。蟹の兄弟が登場する物語です。

『クラムボンはわらつたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
『クラムボンは跳てわらつたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』

https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/472_42317.html

『クラムボン』とは一体何なのか?様々な考察や解釈が飛び交っていますよね。
わたしは「かぎ針」だと思っていました。かぎ針の形って、何だかにっこり笑っているように見えませんか?
また『クラムボン』=「crampon(釣りかぎ)」のような言葉遊びだったら面白いのになと思ったりもします。

『クラムボンは死んだよ。』
『クラムボンは殺されたよ。』
『クラムボンは死んでしまつたよ………。』
『殺されたよ。』

https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/472_42317.html

一匹の魚が頭上を過ぎたあとに、クラムボンは殺されているのですが、これって魚がかぎ針に喰らい付いたことを指しているのかなと思っています。

魚がまたツウと戻つて下流の方へ行きました。
『クラムボンはわらつたよ。』
『わらつた。』

https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/472_42317.html

そのあと魚が下流に戻ってきたときにクラムボンがわらっているので、かぎ針が口の中から外れたのを見て蟹達はそう言ったのかなと思いました。

みなさんの中の『クラムボン』は何ですか?自由に想像するのって、とっても楽しいですよね。美しく厳しい自然の描写が詰まっていて、とても好きな作品です。活字を眺めているだけなのに、映像を見ているかのような臨場感があります。きっとこの世界観は大人から子供まで魅力を感じるところがあるのではないでしょうか。読んだことが無い方は是非とも“青い幻燈”を覗いてみてください。

青空文庫より『やまなし』宮沢賢治
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/472_42317.html