読書記録『夜汽車の食堂』

こんばんは、ねこめです。第十一回目は中原中也の『夜汽車の食堂』です。

中原中也の第一印象は「とってもかわいい文を書く人」でした。オノマトペが多いからかな?言葉遣いも好きです。お魚フライ。

その列車の食堂は明るくて、その天井は白いロイドで貼つてあり、飴色の電燈は、カツカとあかつて燈つてゐました。其処に僕はゐて、おさかなフライにレモンの汁をしたたか掛けて、これから食べようとしてゐたのです。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000026/files/55934_56015.html

どこか宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を彷彿とさせるお話です。中也自身が賢治の作品を愛読していたそうだから、少なからず影響は受けている気はします。

窓の方に眼を向けると、雪の原には月が一面に青々と光つて、なんだか白熊たちは雪達磨ゆきだるまをこしらへてゐるのでした。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000026/files/55934_56015.html

わたしの中ではキラキラした星のような雪の海を汽車が走って行くイメージで、おおぐま座とこぐま座が雪遊びしているのかなぁと想像しながら読みました。全てが夢の中の出来事のようにふわっとしていて、夜眠る前に朗読を聴きたくなります。
短いので活字を読むのが苦手な方にもオススメです。

青空文庫より『夜汽車の食堂』中原中也
https://www.aozora.gr.jp/cards/000026/files/55934_56015.html