読書記録『黒猫』

こんばんは、ねこめです。第四回目の本日はエドガー・アラン・ポーの命日という事で、彼の作品の中から『黒猫』を読みました。

色んな意味で、怖いというか、ゾッとする恐ろしさを感じる作品です。自分の中にも、次のような心持が少なからずあるのですが、皆さんは如何でしょうか?

それから、まるで私を最後の取りかえしのつかない破滅に陥らせるためのように、天邪鬼の心持がやってきた。この心持を哲学は少しも認めてはいない。けれども、私は、自分の魂が生きているということと同じくらいに、天邪鬼あまのじゃくが人間の心の原始的な衝動の一つ――人の性格に命令する、分つことのできない本源的な性能もしくは感情の一つ――であるということを確信している。してはいけないという、ただそれだけの理由で、自分が邪悪な、あるいは愚かな行為をしていることに、人はどんなにかしばしば気づいたことであろう。人は、を、単にそれがおきてであると知っているだけのために、その最善の判断に逆らってまでも、その掟を破ろうとする永続的な性向を、持っていはしないだろうか?

https://www.aozora.gr.jp/cards/000094/files/530_20932.html

本作には、或る心優しい男が酒癖の悪さから次第に暴力的になり、まるで悪鬼に取り憑かれたかのような残忍な行為へと及んでいく様が描かれています。

普段目にする虐待のニュースなどを見聞きして、どうしてそんなことをするのだろうと疑問に思うことがありますが、その心の奥底には天邪鬼が潜んでいるのかもしれません。

動物虐待のシーンがあるので苦手な方はご注意を。

青空文庫より『黒猫』エドガー・アラン・ポー
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